H25年度 OB等リレー講座

第一回 OB等リレー講座

 6月27日(月)の3・4校時に今年度第1回「OB等リレー講座」(2年生対象)を実施しました。

 講師に本校OGの丹野幸子さん(宮城県高齢者生活協同組合副理事長)をむかえ,高校時代の思い出や子育て,震災を体験しての教訓や社会人としての体験談など貴重なお話をしていただきました。当日は,同窓会の皆さまや丹野さんの御姉妹にも参加いただき,OB・OGの皆さまにとっては懐かしい話しに思いを馳せながら,生徒諸君も日頃聞くことのない話に興味と関心を示し,大いに盛り上がりました。

丹野さんは高校時代,文芸部で読書に没頭していたとのことでした。読書や感想文に対して徹底的に打ち込むことで,その後の人生に大きく影響を与えるような人間形成がなされ,人生の出発点となったとのことでした。高校時代の経験から,今を生きることに本気であればあるほど人生を豊かにするという考えを持つようになり,その後の子育てや生協活動との出会い,福祉施設の施設長として震災を経験する中においても,その考えが大いに生きたとのことでした。今このときはまさに未来への入口と考え,友人や先生方との二度とないこの時間を大切にして,大いに語らい多くを学んでほしいとのことでした。

丹野さんの何事にも屈服しない精神と,純粋な心,物事に対する誠実さが学び多き豊かな人生を築く力になったものと感じました。生徒諸君も時代や打ち込むものは違えども,同じ学舎を巣立った先輩の話として,今回の話を大いに参考にし,今後の高校生活や人生に役立てていきたいと感じたことでしょう。

第二回 OB等リレー講座

 9月10日(火)の5・6校時に今年度第2回目,全校対象としては初めての「OB等リレー講座」を実施しました。講師にお招きしたのは本校昭和39年度(40年3月)卒業の写真家でフリーカメラマンの岡本央(おかもと さなか)さんで,「ファインダーを通して見た世界~継続は力なり~」という演題で御講演をいただきました。幼少期の話から現在のフリーカメラマンとしてのさまざまな経験を通しての話まで,貴重なお話をしていただきました。当日は,同窓会仙台支部の方にも御参加いただきました。生徒たちは,世界中をかけまわるフリーカメラマンとしての生きざまや世界の子どもたちをとりまくさまざまな環境など,日頃あまり接することのない話に興味深く耳をかたむけ,貴重な経験になったことと思います。

岡本さんは,幼少期は引っ込み思案で恥ずかしがり屋,人前に出て話したり発表したりすることなど全くあり得なかったとの話でした。また,小さい頃から,小中高校時代を通してその生活の範囲はほとんどが岩出山のなかでの生活であり,県内といえども岩出山の外の世界にはほとんど接することがなかったとのことでした。特に幼少期は恵まれた自然環境のなかで育ち,自然と共に成長してきたとのこと。そんな少年時代の経験が写真家としての考え方やテーマ設定に大きく影響し,多くの経験をするなかで,写真を通して表現することに魅力を感じ,また,言葉や文章で表現することの大切さを実感し,その能力を徐々に身につけていったとのことでした。生徒のなかにも同じような境遇の少年時代を過ごした者もおり,そんな者にとっては大いに参考になった話だったことでしょう。

岩出山に生まれ,岩出山で育ち,自然豊かな環境で育ち,時代の流れのなかで子どもたちをとりまく自然環境,社会環境の変化に着目してカメラマンとしての道を歩み続けてきた岡本さん。子どもたちがのびのびと人間性豊かに育つための理想の環境とはどのようなものなのかを,日本をはじめ中国,ブータン,ナイジェリアなど多くの国々の取材を通して探ってきたのではないかと感じました。ファインダーを通して見た世界は良くも悪くも飾り気のないありのままの姿を映し出しているのではないかと感じました。写真に対しても当然のことながら,文章に対しても決して妥協しない,一晩や二晩徹夜することもざらであるとのこと。まさにプロの仕事。手抜きをすれば明日の仕事はないという状況がそんなプロ意識の精神を植え付けたのではないかと感じました。岡本さんは,「チョロい」という言葉は嫌いだとのこと。いつでもどんなことでも,どんな簡単なことでも「チョロい」と思わないようにしている。どんなことに対しても一生懸命与えられたチャンスをまっとうすること。チャンスを生かすも殺すも自分しだいで,チャンスを生かしたものだけが次の道を切りひらくことができると話していました。非常に印象的な一言でした。

このような岡本さんの誠実で純粋な,それでいて何事に対しても信念を貫く姿勢に触れ,生徒たちも日頃感じることのできないものを勉強することができたのではないかと思います。住む世界は違いますが,その考えや姿勢は生徒たちの将来にとって大いに参考になるところだと思います。今回の講演を通して生徒一人ひとりさまざまなことを学んだことと思います。それらを今後の学校生活,ひいては卒業後の将来の生活にぜひ生かしてほしいものだとつくづく思いました。
 

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